米粉パンレシピ|お菓子用×アルファ化米粉 サイリウム少なめで実験!


米粉パンよっちゃん先生です!
サイリウムをなるべく使わずに、米粉パンをつくりたい・・・!
米粉パンのレシピといえば、
ほぼ「サイリウム」「オオバコ」が入っているレシピが大半です。

サイリウムって絶対入れないと、米粉でパンはつくれないの?

作れますよ!ただ、材料によっては食感が変わって来ます。今回はサイリウムを「少量」で作る米粉パンレシピを紹介します。

サイリウムの役割
グルテンがない米粉パンは、小麦パンのように「イーストが出したガス」を包む膜がありません。そこを生地と生地をつなぐ役目として、サイリウム(オオバコ)を使うのです。
富澤商店のサイリウム
>>>少量100g
>>>お得な250g
>>>このサイリウムも使いやすい!
今回は、米粉パン レシピの基本形です。
- お菓子用米粉とアルファ化米粉を使用
- サイリウム(オオバコ)を少量

ふんわり軽い口あたりを目指しました!
このレシピのねらい
- 目標:サイリウムをなるべく少なくしつつ、ふんわり・しっとりに。
- お菓子用米粉を選んだ2つの狙い:
- 軽い・きめ細かい口あたりに仕上げやすいから。
- 吸水量(水分)と粘度(とろみ)を分けて調整でき、再現性が上がるから。
(ベース=お菓子用米粉/粘度担当=アルファ化米粉)
- 実験の手応え:サイリウム通常量レシピと同等の美味しさ・食感に到達!!焼きたてはややもっちり寄り

焼きたては米なのでもっちりしていますが、苦手な人は、アルファ化米粉を少し減らせばちょうどいい食感になります!
用語のかんたん解説

- お菓子用米粉:粒子が細かく、なめらかな口あたり。パン用より軽めの食感になりやすい。
- アルファ化米粉(アルファ米粉):加熱・糊化済みの米粉。水と合わさると素早くとろみと保水が出て、生地のまとまりを助ける(=粘度コントロール役)。
- サイリウム:水溶性食物繊維。ゼリー状になってハリを与える。入れすぎると重くなるので、今回は少量に。
材料と道具【米粉パンレシピの基本】

※仕上がり目安:丸パン4個。
材料
- お菓子用米粉:95g(富澤商店ミズホチカラ)
- アルファ化米粉:5g(笑みたわわ大分県産)
- サイリウム:3g(富澤商店)
- 砂糖:5g(さとうきび)
- 塩:1.5g
- ドライイースト(インスタント):1.5g
- 水:90g ※生地の様子で±10g調整
- 油:5g(米油)
つかった道具
- デジタルスケール/ボウル/ゴムベラ/ホイッパー(あれば)
- 天板・オーブンシート(またはシルパン)・オーブン
- 温度計(室温・生地温の目安取りに便利)
- 冷却用の網(ケーキクーラー)
配合の考え方(ここが肝)

- 役割分担:
- お菓子用米粉=軽さときめ。
- アルファ化米粉=粘度・保水(サイリウム依存を下げる)。
- 吸水の見極め:アルファ米粉の商品によっては、水をすう量が変わります。指でつつくと潤いが感じられる生地がちょうどいいです。
- 粘度の見極め:ツヤがあり、ダマがない。重たすぎると膨らみが鈍く、緩すぎると腰が弱くなるので、水±10gで微調整。
作り方(丸パンレシピ)
ボウルにお菓子用米粉・アルファ化米粉・サイリウム・砂糖・塩・ドライイーストを入れ、均一になるまでよく混ぜる(ホイッパーが便利)。

別容器で水と油を合わせ、①に一気に加える。粉けがなくなるまで手早く混ぜる。
ゴムベラで生地にツヤが出るまで混ぜる。側面をこそげ、底から返す動きを繰り返し、ダマをなくす。


生地を等分(8〜10等分)して軽く手に油をつけ、表面が張るように丸める。オーブンシートを敷いた天板に均等に並べ、表面をなだらかに整える。

約15分、ひと回り大きく(約1.5倍)を目安に。表面がふっくらしてきます。表面に穴がぷつぷつでます。



予熱したオーブンで210℃/約10分。色づきはきつね色を目安に。

左下だけ、油ぬりではなく粉振りにしてみました!


天板から外し、網の上で粗熱を取る。底の湿気を逃してベタつきを防ぐ。


※焼きたてはやや“もっちり”に感じる設計です。軽さを優先するなら、次回はアルファ化米粉を5〜10%(配合中のアルファ量に対して)減らすと、もっちり感が和らぎます。
うまくいくコツ|“軽さ”と“調整しやすさ”を両立

- サイリウム少量+アルファ化米粉で粘度を作る——サイリウムの重さを避けつつ形を保つ。
- 生地が緩い→ アルファ化米粉を+5g以内で微調整 or 水を-5〜10g。
- 生地が重い→ アルファ化米粉を-5g程度 or 水を+5〜10g。
- 焼きたてがもっちり→ 次回、アルファ化米粉を5〜10%(自身の配合中のアルファ量に対して)減らす。

こちらは、油ぬりなしで米粉を表面にふったもの。


お団子みたいにコロコロ丸めただけで、
特別に表面を張らせて、きれいに丸めたわけではありません。
それでも、十分おいしい!
粉振りの米粉パン(サイリウム少量+アルファ米粉)

油塗りの米粉パン(サイリウム少量+アルファ米粉)


余計な油を取りたくない人は、粉振りでOK!!
実験結果の共有

↑今回焼いた、サイリウム少量+アルファ米粉
- 比較:サイリウム通常量レシピ vs 今回の低サイリウム
- 味:同等/食感:ほぼ同じ!!
- 焼きたて:ややもっちり → 次回はアルファ化米粉を少し減らすと良さそう
項目 | 今回のパン (お菓子用×アルファ化米粉/サイリウム少量) |
通常のサイリウム量のパン |
---|---|---|
味 | 通常サイリウム量のパンと大差ない美味しさだった! |
焼きたてから少し熱が取れると、小麦パンのような弾力がしっかりある |
焼きたて | やや“もっちり”。次回はアルファ化米粉を5〜10%減らすと軽くなりそう。 |
とろっとお米が溶けたような感じ。 |
写真 |
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