混ぜるだけ食パン(柔らか系)の試作工程|比較実験

よっちゃん先生

今回の目的

湯種製法でした結果、水分量が多くて

「水がそこに溜まってしまう」

という生徒さんの声もあった。

改善策

大豆粉を米粉に対して5〜10パーセント入れて水分を大豆に吸収させる

その他の対策は画像の通り

湯種製法でなく、

ただ「混ぜるだけ」の製法もお伝えしようと思います!

水の量180g(発酵は一回のみ)

目指すパン

  • 耳まで柔らかい
  • 高加水パン
  • 常温で食べても耳も美味しいパン
  • 翌日にサンドイッチとして持ちたい時にぴったり

改善したいポイント

  • 誰が作っても、底の方に水分がたまらないようにしたい
  • ふわふわになるように、湯種製法の時と違って1次発酵、2次発酵してみよう!

試作手順

【今回の試作手順】

  • 湯だね製法→泡立て器で高速混ぜのみ
  • 水180g
  • 油以外の材料を全て入れた状態で泡立て器1分間(高速)
  • 油をいれて、泡立て器2分間(高速)
  • 型に流して発酵40度15分(6月上旬、あたたかい)→2倍すれすれになった
  • 予熱なし160度
  • オーブンから一度だし、はけで表面に油をぬる
  • 蓋を外して200度10分
  • 熱々のうちに油を360度ぬりさます、ラップし翌朝まで保存

試作結果

おもて

うら

泡立て器、合計3分だとこの気泡の荒さに!

やや過発酵気味だったこともある。

(発酵後の気泡が爆発しているものが1〜2個あった)

食べてみた感想

サランラップして型にもどし、常温で翌日まで保存、スライス

実食してみました。

見た目 切ってみたら断面の気泡が大きすぎて微妙な見た目に。
みみの食感(常温) ややぱさつきがある。
中生地の食感(常温) 気泡が大きいことでぼそつきが感じられる。
スライス 切りやすい。ねちっと引っ付く感じはなく力をいれなくても切れる。
改善したいポイント 発酵を成形パンと同じように二回にしてみようかな?

 

【今回の反省点】

湯だね製法でなく、ただの3分混ぜだと

かなり断面の荒さが出てしまった。

→3分以上の混ぜが必要かも

また6月で急に湿度もあがり、あたたかくなったことで

40度発酵15分ほどですぐに2倍すれすれ(気泡が爆発してしまう状態が1〜2個)になるので過剰発酵に注意したい季節!

水180g(発酵は2回)

160度予熱なし(ふたつき)

200度追加焼き(ふたなし)10分ほど

おもて

うら

試作手順

【今回の試作手順】

  • 湯だね製法→泡立て器で高速混ぜのみ
  • 水180g
  • 油以外の材料を全て入れた状態で泡立て器1分間(高速)
  • 油をいれて、泡立て器2分間(高速)
  • ボウルに生地いれたまま1次発酵40度15分(6月上旬、あたたかい)
  • 型に流して2次発酵40度15分→2倍すれすれになった
  • 予熱なし160度35分
  • オーブンから一度だし、はけで表面に油をぬる
  • 蓋を外して200度10分
  • 熱々のうちに油を360度ぬりさます、ラップし翌朝まで保存

食べてみた感想

見た目 切ってみたら断面の気泡が前回よりも小さい
みみの食感(常温) ややぱさつきがある。
中生地の食感(常温) 前回よりは小さいものの、気泡が大きめなのでぼそつきが感じられる。
スライス 切りやすい。ねちっと引っ付く感じはなく力をいれなくても切れる。
改善したいポイント 気泡ももっと潰すには、泡立て器の分数を増やそうかな?

改善点

【今回の反省点】

泡立て器で3分混ぜるだけでは

たとえ発酵を二回に増やしても

ちょっと生地が断面があらいかもしれない。

→3分以上の混ぜが必要!!

あと水分もうちょっと増やしてもいい気がする。

水190g(発酵は2回)

160度予熱なし(ふたつき)35分間

200度追加焼き(ふたなし)5分ほど

おもて

蓋をとっての追加焼きを

5分と短くしたので表面の焼き色はおだやかに。

断面の気泡はだいぶ小さくなった。

試作手順

【今回の試作手順】

  • 湯だね製法→泡立て器で高速混ぜのみ
  • 水190gに増やした(前回より10g+)
  • 油以外の材料を全て入れた状態で泡立て器3分間(高速)
  • 油をいれて、泡立て器1分間(高速)
  • ボウルに生地いれたまま1次発酵40度15分(6月上旬、あたたかい)
  • ぐるぐる10秒ほどゴムベラで混ぜた(ガス抜き)
  • 型に流して2次発酵40度15分→2倍すれすれになった
  • 予熱なし160度35分
  • オーブンから一度だし、はけで表面に油をぬる
  • 蓋を外して200度5分
  • 熱々のうちに油を360度ぬりさます、ラップし翌朝まで保存

食べてみた感想

見た目 切ってみたら断面の気泡が前回よりも小さい
みみの食感(常温) ややぱさつきがある。
中生地の食感(常温) 前回よりは小さいものの、気泡が大きめなのでぼそつきが感じられる。
スライス 切りやすい。ねちっと引っ付く感じはなく力をいれなくても切れる。
改善したいポイント 気泡ももっと潰すには、泡立て器の分数を増やそうかな?

改善点

【今回の反省点】

発酵がやや過剰発酵だったのが痛恨のミス!

2次発酵を40度15分にしたらすぐに発酵してしまってる。

40度10分にするか、

35度10分にするか、

とにかく6月の今のあたたかい季節は過剰発酵が怖い!

水190g(発酵は2回)※工程の途中で水分をたす+過発酵に気をつける

160度予熱なし(ふたつき)35分間

200度追加焼き(ふたなし)5分ほど

良い!!

気泡のバランスも家族の好みでした!

おもて

うら

試作手順

【今回の試作手順】

  • 湯だね製法→泡立て器で高速混ぜのみ
  • 水190g
  • 油以外の材料を全て入れた状態で泡立て器3分間(高速)
  • 油をいれて、泡立て器1分間(高速)
  • ボウルに生地いれたまま1次発酵40度15分(6月上旬、あたたかい)
  • ぐるぐる10秒ほどゴムベラで混ぜた(ガス抜き)
  • 型に流して2次発酵40度10分→2倍ちょうど
  • 予熱なし160度35分
  • オーブンから一度だし、はけで表面に油をぬる
  • 蓋を外して200度5分
  • 熱々のうちに油を360度ぬりさます、ラップし翌朝まで保存

食べてみた感想

見た目 外のクラスト部分もうすい焼き色で好み。外側をつつくと中がふわふわなのがわかる!
みみの食感(常温) パサつきは感じられない、発酵がちょうどよかった(6月暖かい気候で二次発酵を40度10分。かなり短くてOKだった!)
中生地の食感(常温) 大体同じ気泡のおおきさ。小さすぎず、大きすぎず。

  • 気泡が大きいと・・・ボソツキを感じやすい
  • 気泡が小さいと・・・ベタつきを感じやすい
スライス 切りやすい
改善できた理由 10秒ぐるぐる混ぜる時は思い切りよくしたほうがいい。気泡をたっぷりいれこむイメージ。

発酵の見極めは5分の差で、かなり食感に差が出ることがわかった。

底に水がたまらない!米粉食パン成功のポイント

  • 泡を抱え込むように混ぜる(電動泡立て器高速)
  • 発酵を二回に分ける
  • 二次発酵の見極めがとても大切、あっと言う間に2倍以上になったりするので注意が必要。

補足

副材料(大豆粉)をつかうことでより、歯切れのいい米粉食パンになる

ABOUT ME
よっちゃん先生
よっちゃん先生
親子パン教室講師

フォロワー3.1万人。

コロナ禍より子連れママの為の自宅サロン(パン教室)を開業。

初月より3ヶ月先まで満席となる。学童や公民館、イベント出張講師を多数経験し、3年で3000名以上のママと関わる。Yahoo!ニュース、LINEニュース掲載、製菓材料店cottaのインフルエンサー100人にもノミネート。

オンラインで全国のママと子どものための「絵本と季節の米粉パン」づくりをスタート。

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