サイリウムなしで!米粉の丸パンの作り方【初心者OK|比較検証つき】


サイリウムなしで米粉パンは焼ける?

サイリウムの代わりってないのー?

サイリウムなしでも、米粉パンは成形できますよ!
サイリウム(オオバコ)不使用でも、アルファ化米粉を少量ブレンドすれば“つるん&ふわもち”は狙えます!
この記事では作り方の要点に加え、アルファ化米粉の量 × 表面仕上げを変えた4パターン比較の結果もまとめました。

※焼成温度・時間はご家庭のオーブンで微調整してください。
このレシピの特徴

- サイリウム不使用でも成形&ふくらみを両立
- アルファ化米粉の少量ブレンドで保水&結着をサポート
- 一次発酵 → やさしいガス抜き → 二次発酵 → 焼成の王道フロー
- 扱いにくさは手の湿らせ/薄油/カードで解決

どれくらいのアルファ米粉を入れれば形になるのか?検証してみました!

比較した配合(アルファ米粉おおめ・少なめ)
A:アルファ化米粉「少なめ」

- 米粉:75 g
- アルファ化米粉(笑みたわわ):15 g
- 水:63 g
- 砂糖:5 g
- 油:大さじ1/2
- ドライイースト:2 g
- 塩:1.5 g
B:アルファ化米粉「多め」

- 米粉:65 g
- アルファ化米粉(笑みたわわ):25 g
- 水:63 g
- 砂糖:5 g
- 油:大さじ1/2
- ドライイースト:2 g
- 塩:1.5 g
水量はA・Bともに同一。
米粉に対して、アルファ米粉が入ってる割合
<多め> 25 ÷ 90 = 27.8%(約30%)
<少なめ> 15 ÷ 90 = 16.7%(約15%)
焼成時の表面仕上げ(粉振り・油ぬり)


- 仕上げ①:米粉ふりかけ + 油ぬり無し(粉感のある素朴な表情)
- 仕上げ②:米粉ふらず + 薄く油ぬり(つるんとした照り・薄皮)
このため、A×2条件/B×2条件=計4パターンを比較しています。
作り方(共通手順)
1.粉類を混ぜる
- 粉類を混ぜる:米粉/アルファ化米粉/砂糖/塩/イーストを均一に。
- 水+油を加える:ぬるま湯(または水)と油を加え、ゴムベラでむらなく混ぜる(打ち粉は基本無し)。



おしつけるように、混ぜていきます
A:アルファ化米粉「少なめ」



なんとかまとまる。
べたつきがすごい!
ボウルの内側にもねっちょり。

B:アルファ化米粉「多め」


ねっちょりはしますが、アルファ米粉少なめよりはまとまりがいいです。
2.一次発酵
- 一次発酵:温かい場所で体積1.5倍〜が目安(時間ではなく見た目で判断)。

左;アルファ米粉おおめ。
右:アルファ米粉少なめ
みるからに、べたつき度合い、まとまり度合いがちがう!
アルファ米粉が少ない方はべたつきますね。
3.発酵終了&ガス抜き

発酵が終わりました。
A:アルファ化米粉「少なめ」

B:アルファ化米粉「多め」

- ガス抜き:カードでやさしく大きな気泡だけ整える(パンチはしない)。
カードの方が、へらよりべたつきにくく
扱いやすいです。
手でガス抜きすると、べたべたで大変なので
カードがおすすめです!
4.分割・丸め
- 分割・丸め:手指の湿らせ/薄油でべたつき対策。表面に張りを作る。
A:アルファ化米粉「少なめ」

油をてにつけて、成形しようと思ったけど
扱えないほどゆるい!!
油ではなく、「水」をつけたらすんなり丸められました!

水の方がくっつかない!


B:アルファ化米粉「多め」

アルファ米粉多め、少なめを比べると・・・
左:アルファ米粉多め
右:アルファ米粉少なめ

成形した感じ、大差ないように見えますが
アルファ米粉が多めのほうが、
「ボール状」にころんとまんまるになりました!
5.表面仕上げ→焼成
表面仕上げ→焼成:上の2条件のいずれかで表面処理。しっかり予熱したオーブンへ。

今回は230度予熱、230度で10分焼きました!
A:アルファ化米粉「少なめ」

B:アルファ化米粉「多め」


6.粗熱取り
焼く前

焼いた後

- 粗熱取り:網に上げて蒸気を逃がし、表面の“つるん”をキープ。
A:アルファ化米粉「少なめ」

表面がぱかっと割れています。
油をぬっておらず、直接火力があたるので仕方ない。
でもこれはこれで美味しそうです。

表面がつるんとするので、綺麗な仕上がりに。
アルファ米粉おおめバージョンよりも、やや横に広がる形状のパンになりました。
B:アルファ化米粉「多め」


球体のボールの形にちかいまま焼き上がり、見た目が綺麗です。


左:アルファ化米粉「多め」
右:アルファ化米粉「少なめ」
工程写真まとめ(キャプションつき)





比較結果(4パターン)


パターン | 配合 | 仕上げ | 見た目 | クラスト | クラム(中身) | おすすめ用途 | 一言まとめ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
① | A:少なめ | 米粉ふり/油なし | 表面ぱかっと割れる | しっかり歯ごたえ、厚め | もっちりめ、やや詰まり気味、 やや乾きやすい | 食事パン、スープ合わせ | しっとり・どっしり |
② | A:少なめ | 油ぬり | つるん&ほんのり照り | 薄く柔らか | もっちり食べ応えがある、粉振りよりは表皮がやわらかい◎やや詰まり気味 | 朝食用、そのまま系 | もっちり |
③ | B:多め | 米粉ふり/油なし | 表面ぱかっと割れる | しっかり歯ごたえ、厚め | 保水感高めでもっちり寄り、やや詰まり気味 | 食事パン、スープ合わせ | 素朴 |
④ | B:多め | 油ぬり | つるピカ・均一 | 最もしなやか・薄皮 | 歯切れが良い、軽い | おやつパン、小さめ丸パン | 軽やか・素朴 |



うまくいくコツ(要点)
サイリウムをいれないので、
水・アルファ米粉・米粉のグラム量。
3バランスが大事になってきます。
そのほか気をつけたポイント
- 発酵は見た目重視:体積1.5倍〜
- ガス抜きは“さっと混ぜる”だけ:パンチしない
- 手の湿らせ > 薄油・打ち粉:油よりも丸めやすかった
保存・リベイク・アレンジ

- 保存:当日常温、翌日以降は冷凍(密封)
- リベイク:自然解凍→霧吹き→短時間で温め
- アレンジ:ごま/レーズン/チーズIN/ミニドッグなど

しっかりめの生地なので、自然解凍→軽く温めで美味しかった!
Q&A

Q. アルファ化米粉は入れすぎると?
A. 重く詰まりやすくなります。多め配合は小さめ成形×しっかり予熱で抜け感を作ると◎。
Q. サイリウム無しで成形が難しい…
A. 手を濡らす/+カードで扱えばOK。生地温度が高いとべたつくので、涼しい環境が有利です。

軽さ重視ならアルファ米粉多め×油ぬりが推し。まずは小さめ丸パンで成功体験を!
まとめ

個人的に、一番おいしかったのは
アルファ米粉おおめ+表面は油ぬり
でした!
アルファ米粉は多すぎても重たいし、
少なすぎても変化がなかったり・・・
仕込み水・アルファ米粉・パン用米粉
3バランスがカギになってきますね!

サイリウムなしの米粉パン、今後も実験を続けていきます!

